ご自宅にコンテナ、いかがですか。

・・・家が建つまでのつなぎとして、倉庫として、家の庭に置く書斎や茶室として、またはキャンプ代わりとして。

コンテナはそのままの状態ではあまり使い勝手が良いとは言えませんが、少し手を加えるだけで様々な用途に使用できる「移動できる小屋」に生まれ変わることが出来ます!
ここではそんな「コンテナハウス」の設置をお考えの方に、「最低限必要な準備」についてご紹介したいと思います。

※ここでご紹介するコンテナは小型の物置などと同じく「建築確認」を取っていない扱いを前提としています。20フィート以上の大型のコンテナを設置した場合や、テラスの取り付けなどの大がかりな改造を行った場合は建築物として扱わないといけない場合が考えられます。そのためこのページでは小型の12フィートコンテナの設置だけについて話を進めてまいります。
※あくまでも私の経験談なので、「常にそうなる」訳ではないことをご了承ください。

【土地の準備】

・12フィートコンテナはユニック車で運ばれてきます。ユニック車は基本車体の横にしかコンテナを降ろすことが出来ないので、原則ユニック車が横付けできる場所への設置となります。ユニック車が横付けできるような土地の選定が必要になります。
・ユニック車が横付けできない場合クレーン車も呼んできて釣り上げてもらうことになります。それでも上空に電線が通っていたりクレーンの取り回しスペースがなかったりすると設置できないことがあります。
・コンクリートで固められていない地面(アスファルト舗装を含む)に置く場合は鉄筋の入ったコンクリート板を四隅に置いた上にコンテナの足を置きます。地面があまりに柔らかい土地の場合コンテナを置くと沈んでしまうことがあります。
・土地ごとに状況が異なるためコンテナ購入時に設置業者とはしっかり打ち合わせておく必要があります。

【コンテナの準備】

・12フィートコンテナを中古コンテナ販売店で購入します。
・貨物列車で使われていたコンテナのうち、断熱材の入った保冷コンテナが必須になります。
・直接実物を見て、選んで、購入の意思を伝えた後はメールでのやり取りになります。
・地図や設置現場の写真をメールに添付することもあります。
・メールでドアの位置や塗色などを指定します。
・色は単色であれば比較的自由に色を指定できます。貨物列車時代の色そのままで購入することもできますが、社名などの文字は事前に消されてしまいます。
・12フィートで断熱材入りコンテナとなると、ほぼJOT(日本石油輸送)のコンテナ(UR18AとかUR19Aとか)になるかと思われます。
・コンテナにはもとから荷物積み下ろし用の観音開きの扉が2か所ついています(ついてる場所はコンテナの形式によります)。この扉の部分にはドアをつけることが出来ません。
・購入者のDIYレベルにもよりますが、私の場合コンテナに穴を開けてドアを取り付けるほどのレベルはないのでドアは販売店で取り付けてもらいます。
・ドアは必ず「開閉可能な窓付き」のものをつけてもらいましょう(指定をしないと窓なしのドアになってしまいます)。
・コンテナの寿命を延ばすため、錆取り&塗装も購入店で行ってもらいます。出張メンテナンス(5年に一度程度)を依頼する事もできます。
・設置に必要な費用は、本体価格+ドア取り付け+塗装+輸送+(クレーン車)の合計です。クレーン車の有無や輸送距離などによって前後しますが、私の場合は50万円あれば大丈夫でした。
・送られてくる見積もりに納得できれば指定の口座に振り込み、あとは到着を待つだけです。

【コンテナ設置後1・全体】

・コンテナは屋根から錆びてきやすいので、まずは屋根にトラック用の幌(水が入り込まないよう5年ほど使用に耐えるちょっと高級なものを用意しています)をかぶせてロープで固定します(実際効果があるのかはまだ幌を外したことがないので分かりません)。
・コンテナの角から幌が破れてこないように、クッションをつけています。
・中はガムテープを貼った跡だらけです。これを取るのは大変なので上から壁紙を貼ることがよいと思います(私は黒いプラ段を貼りつけてます)
・内側は床や屋根を含め全身銀色(ステンレス)なので、気になる方は敷物で隠すことになります。

【コンテナ設置後2・換気扇】

・ドアの窓から入った風が抜けるようにするため、ドアの向かい側の壁に換気扇を取り付けます。まずは直径10cmの穴をホールソー(1万円前後するステンレス対応の高級なものでないと歯が立たない)で「内側から」開けます。骨組みのところに穴を開けてしまわないように、穴を開ける前に(打音などで)しっかり確認をします。
・穴あけが出来たら内側から換気扇、外側から換気扇カバーをはめ込みます。壁がそこまで厚くないので換気扇のモーターが外に飛び出さないように気をつけます。
・削りカスを掃除して完成です。

【コンテナ設置後3・水まわり】

・換気扇と同じ感覚でホールソーで床付近の壁に直径5cm程度の穴を開けます。
・(井戸)水道管を分岐(HI13の管)させてコンテナ内まで導きます。
・蛇口を取り付け、水を受けるシンク台を設置します。シンク台から延びる排水管はコンテナに開けた穴から外に導きます。
・排水先によりますが、排水をそのまま庭に捨てる場合は環境汚染の防止のためシンクでの洗剤類の使用は禁止になります。

【コンテナ設置後4・トイレ】

・防災用の仮設トイレを購入します(ヤフオクで探しました)。
・90cm×90cm×200cm前後が理想です。
・コンテナ内で組み立ててドア付近に設置します。
・中にはポータブルトイレを設置します。
・1人暮らしで毎日使用している場合、ポータブルトイレの汚水タンクは1週間ほどで溜まってきます。家庭のトイレなど排水場所は予め考えておきましょう(くれぐれも外や公の場所には捨てないようにしましょう)。

【コンテナ設置後5・電気】

・電気をソーラーパネルなどの自家発電にするのか、メインの家からコンセントを引いてくるのかで対応が変わります。
・事前に水まわりと同じようにホールソーで床付近の壁に直径5cm程度の穴を開けておきます。
・自家発電の場合、ソーラーパネル→チャージコントローラー→バッテリー→(コンテナ内)→インバーター→100Vコンセント、という流れになります(詳細は発電詳細のページをご覧ください)
・一般の家などから電気を引いてくる場合は外用のコンセント(雨などに対応)を延ばしてきます。

【コンテナ設置後6・プラスアルファ】

・コンテナ購入時に「窓の取り付け」もオプションとして加えることもできます。
・自家発電では設置は厳しいですが、よそからコンセントを引いてきた場合エアコンも設置できます。私は水冷式クーラー「ゴークール」と扇風機で辛抱しています。

コンテナを「人の居るスペース」にするために最低限必要な内容をまとめてみました。
この状態であとは家具やカーペットの設置をしていけば人それぞれの快適な空間が出来上がると思います。
書き忘れがあればまた書き足していこうとは思いますが、また何か質問等ございましたらどうぞご連絡ください。

コンテナの宿泊体験をされる方は実際に目で見て、体験して、記録して、質問が出来ますので、小屋としてのコンテナ購入をお考えの方はぜひ宿泊体験をご活用ください。
宿泊体験が安定してきた時点で私自身が皆さんのコンテナ設置の仲介やセット販売をすることも考えております。どうぞお気軽にご相談ください。